ベクトル談義(7)

ベクトルの問題が解けない、理解できない、という人へ向けたベクトル談義第七回

できれば問題解けるよ。って人にも見てほしい。

第一回
第六回
第八回

前回のおさらい。
ベクトルの引き算は「足りない分」を求めると考える。

足りない矢印は、「引きたい矢印の目的地」と「最初の目的地」を結んだ矢印になります。


さて、今回はこの「ベクトルの引き算」をどうやって計算するかをやるよ!
とはいっても、前回、前々回あたりを見てた勘のよい人は分かるかと思いますが、まあやっていきましょう。

それでは分かりやすいように、前々回に使用したこのベクトルからこのベクトルを引いてみましょう。
前回の内容から、引き算によってえられるベクトルは、この赤いベクトルになるのは分かりますかね?
黒いベクトルの終点(目的地)から、青いベクトルの終点へ向かうベクトルとなりました。

ではまず、第五回のようにベクトルを縦と横に分けましょう。


こうなります。
ではでは、これを引き算の図に重ねてみましょう。

足し算の図に比べると随分見にくいですね。どうせですから、縦・横の矢印を見やすいように重ねてしまいましょう。

さて、ここまで来れば、赤いベクトルの成分はもう分かっちゃいますよね?

そうです。足し算と同様に、縦と横、それぞれの成分を引いてしまえば良いんです。
(7,5)-(2,3)=(7-2,5-3)=(5,2)
という具合です。

分かっていただけたでしょうか?
次回はベクトルと数の「掛け算」・「割り算」の話を一気にしてしまおうかと思います。
それでは。