ベクトル談義(18)
ベクトルの問題が解けない、理解できない、という人へ向けたベクトル談義第十七回
できれば問題解けるよ。って人にも見てほしい。
伸び縮みするベクトルと、位置を示すベクトルを使えば直線が表せますよと。
今回は直線を示すベクトルを式であらわすということをやります。
位置ベクトルを式で表すのは随分と前にやったので省略します。
とはいえ、しっかりとした値を与えているわけではないので、この位置ベクトルを「ベクトルA」とします。
前回言ったとおり、直線を表すベクトルは位置ベクトルと、「長さの変化するベクトル」を足し合わせることで表現できます。
では、「長さの変化するベクトル」はどのように表せるでしょうか。
注目すべきは、このベクトルはいくら伸びても「方向が変わらない」ということです。
方向が変わらずにベクトルの長さが変わる、というのはあるベクトルを何回も足したことと同じことになります。
=
こんな感じに。
このように、同じベクトルを何回も足すのは第八回でやったように、「ベクトルに数値をかける」ことで表すことができます。
そこで、を「ベクトルB」とすると、
このベクトルは「ベクトルB」に「5」をかけたものと考えることができます。
実際にはこの5は、3だったり7だったりすることになります。そこで「C」という文字を「色入りな数に変わる数」、変数として定めることで、「伸びるベクトル」を「C×ベクトルB」と書くことができるようになります。
そのため、
この直線は、
ベクトルA + C×ベクトルB
と表すことができます。
早いですが今回はここまで。