ベクトル談義(6)

ベクトルの問題が解けない、理解できない、という人へ向けたベクトル談義第六回

できれば問題解けるよ。って人にも見てほしい。

第一回
第五回
第七回

いつの間にやら第六回まで来てしましました(
第三回〜五回でベクトルの足し算をやりましたが、足し算をやったらやはり次は引き算というところでしょう。

そんなわけで、今回は引き算の話をします。


というわけで前回のおさらい。


さて、今回はベクトルの引き算をするわけですが、そもそも引き算って何でしょうか?

ひとつは、「残り・余り」という考え方です。5つあるりんごのうち、3つを食べたらいくつ残るでしょう? という感じ。

もうひとつは、「足らない分・不足分」という考えです。りんごを5つ食べたいけれど、二つしかない。りんごは後いくつ必要か? という感じ。


ベクトルの足し算としては、前者よりも後者で考えた方が分かりやすいです。
つまり、「求めるベクトルに対して足らない分はどれくらいか」ということを考えれば良いわけです。
そこで、第三回ぐらいで使ったこの図を例に考えてみます。

あなたは家から遊園地に行こうとしています。
ところが、途中で飲み物がほしくなって、コンビニへ行くわけです。

さて、遊園地に行くために必要なベクトルはどれだけでしょう? というわけです。

そこで、まずは最初に考えていた「家→遊園地」のベクトルと、「家→コンビニ」のベクトルを同じ図に表してみます。

このとき、遊園地にたどり着くために必要なベクトルは? となれば、

このベクトルですよね?

つまり「家から遊園地へ行くベクトル」から、「家からコンビニへ行くベクトル」を引くと、「コンビニから遊園地へ行くベクトル」になるわけです。


というように、ベクトルの引き算は「足りないベクトル」を考えることで出すことができます。
今回はこんなところで終わりにして、次回はこれの計算をやろうと思います。
それでは。