マシとかそういう問題じゃないけれど、不謹慎かも知れないけれど
すごい唐突な話にゃなるんですが、
2件の殺人事件が起きました。と
片方は計画的なもの。
もう一つは突発的なもの。
こういう言い方はしたくないですが
一体どちらの方が罪が重いのか、と。悪いのか、と。
無論、両方とも悪いですよ?
もしマシなほうを片方選ぶならという話です。
ちょくちょく、「計画的で悪質な」という言い方をよく聞くんですよね。裁判のニュースとかで。
でもね、僕の意見はむしろ逆。
突発的なほうが悪質だと思うのですよ。
なぜか、と。
理由は簡単……ではないかもしれないですが単純です。
踏みとどまれるかどうか、です。
計画的な犯行の場合、計画を練りますよね? 犯行に及ぶ理由が何かしらあります。そして多少の時間を割いて、計画を仕立て上げ、できることなら完全犯罪にしたいわけです。
この間、犯人には、踏みとどまるための時間があるわけです。
計画の途中で、理論の綻びに気づいて計画を中止するとか、
計画を考えていたら馬鹿馬鹿しくなったとか、
リスクとリターンを考え直したらやらない方がいいことに気が付いたとか。
理由は正直なんでもいいです。
つまり、計画を練るだけの頭と時間のあるやつは、計画を立て始めてから実行するまでの間に、犯行をしないことにする可能性、というものがあるわけです。
さて、対象を変えて、突発的なもの。
こりゃもう、決断してから実行するまでに、時間はほとんどありません。
思い立ったら吉日、というやつです。
もちろんこちらも、計画をしていない分、失敗する可能性は(計画立てたときに比べれば)低いですし、もしかしたら刺しちゃう瞬間に思いとどまる可能性はあると思います。
でも、やっぱり、思いとどまる可能性は低いです。時間も、心的余裕も圧倒的に少ないですから。
もう一つ言うと、計画を立てる犯行の場合、理由は大抵重たいです。その人にとって重大です。
対して突発的な場合、理由は軽くても起きえます。
つまり、そもそもの発端の数が違うわけです。
さてさてまとめ。
①計画的な犯行よりも突発的なものの方が悪質ではないか。
②犯行に及ぶ理由が発生する機会が、突発的なもの理由に比べれば計画的なもの理由の方が少ないのではないか。
③また、実行をしなくなる可能性は、計画的な犯行のほうが、心的、時間的余裕から考えて高そうだ。
というわけで、
実際に犯行に及ぶ可能性は、計画的なものの方が少ないと考えるので、防ぐことの困難である突発的犯行の方がより事件として悪質だ。と思うわけです。
つまりは計画的犯行者は再犯する可能性が低いって事。
もちろん、両方ともそもそも悪質なんですけどね。