国からの予算に関するあれこれ

いや、おかしいよね? という話。
昔(といっても数年前)部活の部長教員に聞いた話なのですが、国からの予算というものは
「使い切らないと次年度減る」
らしいのです。

だから国から予算をもらっている大半の人・団体は年末にかけてとにかく予算を消費しにかかるそうなのです。年末に意味があるかもわからない道路工事の多い理由ですね。そして次年度の予算額が増えると増えた分だけ無駄遣いが増える、と。
で、本題なのですが、
「使い切らないと次年度減る」
というシステムは明らかにおかしいわけです。
国の言い分としては、
「使い切らなかったってことはいらないってことだよね?」
ということなんでしょうが、
むしろ「イミのないことまでして無理やり消費する」ような相手に対して予算を減らさない事の方がバカバカしい行動なわけです。

言ってしまえば、
小遣いの中できちんと貯金してやりくりする子供の小遣いを減らして、無駄なものを買って、もらった小遣いを即消費してしまう子供の小遣いを増やしているようなもの。
本人のためにもならないし、財源も無駄に消費するだけで損なわけです。

もちろん、経済を回すための道路工事、なんてものもあるらしいのでそれがいけないというわけではないですが、予算が余ったから使い切るために行う、というものではないはずです。

削減するのであれば、与えられた予算を意味なく使い切ってしまうような人・団体の予算であり、与えられた予算内できっちり(±0というわけではなく)と管理できる、信頼できる人・個人にしっかりと予算を与え、未使用分を回収する方が良いわけです。

未使用分を回収されても、次年度の予算がしっかりとくると分かっていれば無駄遣いをする必要はないわけですし、それが積み重なれば国全体としても無駄遣いも確実に減ると思うのです。


問題は、正当な方法で予算を使用しているかどうか、ということでしょうが、大抵の場合は予算申請時点で必要額+αを申請するのが基本ですので(いざという時の備蓄として)、未使用額がないという時点で、無駄遣いをしているか、予算の見立てが甘い・悪いとみなせるはずです。

予算提供時の額はこれまでと同じか、少し多くなるかもしれませんが、未使用額の返還まで合わせた年度内の支出は減るはずです。

こんな他愛もないブログに書いたところで誰かが見るともわかりませんが、同じような疑問を抱く人がいればいいな、と思います。


今の予算提供システムは無駄遣いの温床だとおもいます。