100点とったらゲーム買ってあげるわよ【的な】

「○○点(もしくは○○位)とったら〜〜買ってあげるわよ」
というような方法で子供に勉強させようとする親がいるらしいですが(なお俺の親はそんなことを俺に言ったことは一度もない)これ、良くない方法だと思います。

理由としては
①○○点、○○位という基準の設定の不明瞭さ
……このようなテストの点数や学内順位は、その時々のテストの難易度(主に作成する教員及び学習範囲に依存)や、クラスによって変動するため、どれだけ取れたらよく勉強できているかの指標に向いていません(点数が高いほど、順位が良いほど出来ていることに変わりはないですが)。
親側としては学校に出向いて授業を聞く機会というのも年に1、2回しかなく、そのときどきのテストで、どれだけ取れたら学習ができているとみなせるか、判断するのはかなり困難だと思われます。
②〜〜を買ってあげるという行為
……①とも関係してきますが、〜〜を買い与えるとその瞬間にモチベーションが下がり、勉強が継続しません。かと言って、○○点という基準を上げすぎても、子供が諦めてしまい学習が継続しません。もちろん、取れるか取れないかのギリギリの点数設定をすれば、継続的に勉強させることが可能かもしれませんが、①に述べたようにそれはとても難しく、またギリギリ届かないような点数設定ができても、ダレてしまい一定期間しかモチベーションを維持することができないと考えらます。
これは特に、買い与えるものがゲームやおもちゃなどの買い与えてから長期間使用できるものに対して言えることですが、○○点をとれた子供にゲームを買い与えれば、テスト終了後から勉強をせずにゲームをやるという環境が出来上がるため(ゲームもいいけど勉強もやりなさい。と言うのは難しいでしょう)、結果的にはテストの前よりも学習意欲や学力が下がる可能性が出てきます。
③テストごとに設定する
……当然ながら、ご褒美を設定するような大きなテストというのは毎日行われるわけではありません(中学校の場合は6回/年程度でしょう)。すると、結果的に子供の行動は、テスト前のドーピングという、学習能力の向上に対してほとんど意味のない対策を始めてしまうことは想像に難しくありません。
これは、勉強をさせることによって子供の学習能力を向上させようという当初の目的から完全に外れることになるため、好ましくありません。

そのため、私個人の考えることとしては
I.毎日継続的に与えられるもので
II.食べ物などの日持ちしないものを
III.簡単な問題などをノルマとして
やる、というのがいいのではないでしょうか。