電力の発送電について

発送電(発電と送電)を分離しようという動きがあります。
関東周辺を例に上げますと、(某原発持ちの管轄内では)某電力会社が、発電所で発電した電力を電気会社所有の配電線(電信柱とかアレです)を使って電気を配送しています。

でも実は、その某大手(?)電力会社以外にも、電気を売っている会社があります。もちろん、某電力会社の管轄内で。

現状では、彼らの作った電気は一般の家庭には配送されません。なぜなら、彼らは固有の配電線を持っていません。それ故に、彼らは某電力会社の電線を、いわば拝借して送電を行うしかありません。

このとき、その各電力会社に対して、某電力会社が配電料(=電線利用料)として膨大な金額を請求しているため、各電力会社は、家庭に回せるほどの営業ができず、今はいくつかの会社への送電のみを行っています。

この電線使用料が少なくなれば、家庭にも送電が行える、というわけです。

ゆえに、送配電が分離されると、各家庭で自由に電力会社が選べるようになります。これはすなわち買う家庭に一番見合った電力供給ができるということに繋がります。
各電力会社は、自分の会社と契約してもらうために競争しあうので、電力料金は下がり、サービスが充実するという見方もあります。

ですが、某電力会社は送電線の整備がおろそかになってしまう(建前。そんなことをしたら売り上げが減ってしまうので)といって拒否しています。

もちろん、方法としては送電線の整備をする会社を新規立ち上げるのもありでしょう。いくら整備そのものが不利益な事業でも、それこそ各電力会社に使用料を請求すればある程度の利益は見込めるでしょう。某電力会社の独占でなくなることによって、おそらくは電線の使用料金も現在のものよりは減るとおもわれます。

ただ、問題なのは、某電力会社が、送電線を手放そうとしないということです。
送電線を握ってしまえば、現在の電力供給範囲は独占的に電力料金を(言ってしまえばいくらでも)上げれるわけですし、利益だっていくらでも上げれるわけですから、当たり前ですよね。
電力料金のためだけに移住をしようという人はそうそういないでしょうからね。


現在の一番の問題点は、いかにして某電力会社から送電線を没収するかということと、没収してからどうやって送電線を整備していくか、というところでしょうかね。
送電線整備会社を作るにも、最初は国営でやらないと、すぐには会社なんてできないでしょうからね・・・・・・